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生まれた街はいま

by 鍋坂樹伸

2016年印象的な出来事のひとつから。


2016年11月13日(日)兵庫県姫路市で撮影の依頼を受けました。
仕事では初めて行く姫路。
前乗りして祖父母の墓を参り、姫路城と中心街を訪れました。


生まれ故郷とはいえ、父の独立のため2歳の頃には香川へ移住していたので、その当時の姫路の記憶はほとんどありません。

ただ姫路を訪れると、どこかほんの少し懐かしい、なんだか甘酸っぱい感じがします。

いくら自分の記憶をたどってみても当然近代的な姫路駅の様子はありません。
駅前の商店街もまったく様子が変わっています。
わかるのは祖父母の墓、母の実家周辺の様子、そしてお城。

そん中、なにか情報がないか探している自分がいました。


私が探していたのは、父や母が若い頃の生活の匂いだったのかかもしれません。
その頃の姫路ではどんなことが行われていたのだろうか?
受け継がれている文化習慣は?

私を産んでくれた両親は、当時の姫路でなにをしていたのだろう。

昭和50年私が生まれた時、両親を取り巻く生活環境は決してよくなかったと聞きました。
1450gで生まれた私は命の危険性があると告げられ、姫路ではなく重病患者が集まる明石のこども病院に転院しました。
半年間の保育器生活を終え、家族3人新生活をスタートした場所は、なかなかワイルドなエリアだったことも。

何を経て今の自分がこの世にあるのかを考え、ゆっくり街を歩きました。

どこにでもある普通の街

子供の頃には高松よりも随分大きな街という認識だった姫路の中心街。
今ある姫路駅はグッドデザイン賞に選ばれ、訪れたその日には、駅とお城の間にある公園でご当地グルメを売る屋台がたくさん出ていました。
ともなって人もたくさん出ていましたし、楽しそうな家族づれの笑顔がそこには見えました。

イベントで集客できていることはすごいのかもしれませんが、この光景は姫路ならではの光景ではなく、一見どこにでもある街の様子でした。


大切なことは目で見えることではなく。


郊外に大きな商業店舗があり、車で家族連れが集まるのはどこの街にも共通していることです。
駅を中心とする商店街は、空きテナントを抱えたビルが必ずあります。

その土地らしさってなんだろう?
姫路らしさってなんだろう?

目に見える表面的なことで判断すると、姫路もどこかの街に右へならえなのですが、姫路を大切に思い活動している友人に話を聞くと答えがわかりました。

「姫路が輝く、姫路ならではの活動を。」

言い古された「スモールスタート」ではなく、姫路からでしかできない方法でスタートし、
周辺を巻き込んで行く。

友人からは姫路に対しての熱い想いをたくさん聞くことができました。


やはり何かある!

江戸時代一世を風靡した城下町姫路。
歴史や文化が大切に守られている土地だからこそ、そこにはよいコンテンツとなる「人」がいました。
建物という新しい「箱」がたくさんできるのではなく、息づく「人」にパワーをかけてあげさえすれば、右へならえではない「姫路しかできないコンテンツ」がどんどん生まれるのではないかと感じた1日でした。

機会があれば、もとい、ぜひ私も生まれた姫路に貢献する機会ができればうれしいなと思い、ゆっくり下道で香川まで帰りました。

今回の写真は散歩しながら撮影したものです。被写体がフォトジェニックなので適当に撮ってもええ感じに写りますね。
おっと、それに加えてこの「 g.o.a.t 」のエフェクトがいい感じにできるだからだ!!
スタッフのみなさ〜ん ♪
写真加工のプログラムナイスですね〜 ♪♪


鍋坂樹伸
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