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昼間の月。

by 鍋坂樹伸

明るい時間帯に出る月夜の月とは表情が違いすきだ。

台風が過ぎ、数日晴れの日がつづいているので、最近よく見かけていた。


ふと幼少の頃、近所のお兄ちゃんとした会話が思い出された。


お兄ちゃん「しげくんさ俺が初めて撮ったカメラ(写真)見るか?じゃーん!すごいやろ!!」
私「ふーん。」

ぼけぼけの何を撮っているかもわからないような人物写真を見せられる。
決してすごいねというリアクションを取れない。
ここら辺は今も昔も変わっていない私の悪いところ。

お兄ちゃん「ほんでな、これが月の写真、クレーターが見えとるやろ!望遠鏡を使って撮ったんや!すごいやろ!!」
私「ふーん。ほんで、クレーターってなに?」

自信満々だが相変わらずのクオリティーの写真と、相変わらずわかんねーなという気の利かない反応。
(ひょっとしたら興味あるそぶりとか愛想笑いの一つでもしたのかな…。)


自分の父の仕事は理解していても、数歳年上とはいえ小学生のお兄ちゃんに対して、
「あんたわしの親父が何の仕事をしているか知ってて見せとんやろな?恥ずかしないんか〜?」
とは一切思ってはいなかったと思う。
だって、頭もいいし、走るのも早いし、野球もサッカーもできる男前のお兄ちゃんだったから。


月日が流れ、デジタルカメラで、望遠ズームつけて、手持ちで、こんな写真撮ってネットにアップしてるんですから。
そん時は想像もしなかったな。


何だかわからないんですが、月が好きだ。
気持ちよく晴れた明るい時間帯に月が見えた日は、新しい仕事が舞い込んでくるのではなかろうかと思わずにいられない。笑


鍋坂樹伸
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